全体会活動レポート(2026年1月11−12日)  レポート 

人間文化研究機構プロジェクト「コミュニケーション共生科学の創成」では、2026年1月11日(日)・12日(月)の2日間にわたり、国立民族学博物館にて機構プロジェクト全体会を開催しました。 

本全体会は、研究テーマである「コミュニケーション共生科学の創成」に関連し、服飾アート、とりわけ刺繍表現を媒体媒介としたコミュニケーションの可能性について、理論と実践を通して考えることを目的として実施されました。

1日目は講演ののち、刺繍ワークショップ「声を縫う」を実施しました。ワークショップでは、刺繍という手仕事を通じて、旧奈良少年刑務所で受刑者の少年たちによって生まれた詩を媒介したコミュニケーションを、身体と時間に根ざした体験として共有しました。 

2日目は、1日目に引き続いて刺繍ワークショップに加え、試着体験を行いました。試着体験で用いられた衣服は、西尾先生が西成区山王にある創造活動拠点kioku手芸館『たんす』」に集う地域の高齢女性たちと共同制作したものです。

 

衣服ごとに異なる刺繍や造形的な工夫が施されており、視覚に障害のある参加者も、触覚を通してそれぞれの特徴を感じ取ることができました。参加者は複数の衣服を実際に身にまといながら、その違いや着心地を確かめていました。

その後、全体ディスカッションと振り返りを通して、各自の気づきや研究との接点を共有しました。 

本全体会は、研究班や専門分野の枠を超えて意見交換を行う貴重な場となり、プロジェクト全体の相互理解と連携を深める機会となりました。今後も本プロジェクトでは、多様な表現や実践を通じて、コミュニケーション共生科学の創成に向けた研究と社会発信を進めていきます。 

※なお、本全体会では、筑波技術大学の情報共有ツール「ISeeeTL」を継続的に使用し、参加者が情報にアクセスしやすい環境を整えるため、文字情報の同時発信を行いました。